感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

かもめ食堂

かもめ食堂 [DVD]

小林聡美,片桐はいり,もたいまさこ
バップ
DVD

最初はゆっくりゆっくりな展開にもじもじしそうになったのだけど、どんどん引き込まれていった。
大事件が起こるとかじゃないんだけど、何かいい。すごく余韻が残る映画。
ずっと観ていたいような感じ。
『かもめ食堂』に行ってみたくなるし、原作も読みたくなってしまった。

2007/07/29 Sun | 映画 > 邦画 > か行

魔女の宅急便

魔女の宅急便

ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
DVD

【★★★★★】
TVでしょっちゅう放映されてるからけっこう何度か観てるかな?
これが宮崎アニメの中で一番好きかも。
(2001年頃)

今回もTVで。
最初の方の画面に、「ヤマト運輸」って文字が出たの。
何でだろうねーって話になって、私が「”宅急便”って言葉を使う許可をもらったんじゃない?」って言ったのね。
で、宅急便って、セロテープとかみたいに商品(会社)名なんだよ。一般的には宅配便って言うんじゃない?他に”宅急便”って名乗ってる会社ないじゃん?という話に。
ダーリンが「ホントだ!」と感動してくれたところから始まり、展開は変な方向へ。
「じゃー魔女急便でもいいんだ?魔女便?・・・魔女坊?」と。
魔女坊はないだろうと、気分の悪さも忘れて大笑いしちゃいました。あー面白かった。

あと、原作は誰かって話になって、「角野何とかって人だよ。魔女とかオバケの話をいっぱい書いてる人。1冊くらいうちにあるかも」と答えたの。
そしたらダーリンが、うちにはいっぱい本があって嬉しいと言ってました。私も嬉しい。
(2005.9.16)

テレビでしょっちゅうやっているような気がするけど、前回観たのは約2年前か。何度観てもワクワクしちゃう。
今回も、お子のお相手しつつだったけど楽しく観たよ。やっぱり好きだ。
ダーリンと私の共通の感想としては、見方が少し変わったということ。
彼はおそのさんがコーヒーを用意するのを見て『(妊婦さんなのに)大丈夫なの?』と思ったらしいし、私は序盤でキキが今日行くと宣言した時に思わず「かわいそう」と言ってしまった。お母さんはあとひと月あると思ってたんだから寂しいはず、とかお父さんは張り切ってキャンプの準備をしてきたのに、とか親の気持ちを先に考えちゃったんだよね。前はこういうことは感じなかった気がするな。

2007/07/13 Fri | 映画 > アニメ・CG > 日本

ヤミーさんの3STEP COOKING

ヤミーさんの3STEP COOKING

ヤミー
主婦の友社
ムック

いくつかのお料理ブログをチェックしているのだけれど、最近次々と書籍化されて驚いているところ。私が知ってるだけで5冊目だよ!ブログは知らないけど本屋さんで見たというのも含めればもっと。

この本は、『大変!!この料理簡単すぎかも... ☆★ 3STEP COOKING』というブログが元になってます。
世界中の料理を3ステップレシピに変換、簡単美味しい、というのがコンセプト。

ブログはなかなかじっくり見られないので買っちゃったんだけど、この本はいい!
簡単そうだし、美味しそうだし、全部作ってみたい欲求にかられる。
世界のお料理が基本にあるだけに、ちょっと珍しいのがあるのも魅力なのよね。
買ってから数日しか経ってないけど、既に5品作ったよ。

自分が食べるためだけに作るのって面倒でつい適当に済ませがち…でもこの簡単さなら『ちゃちゃっと作っちゃおうかな〜♪』って思えてしまう。うーんすごい!

158レシピ掲載とボリュームもたっぷり。買って損はないと思います。

2007/07/04 Wed | 本 > 趣味・実用 > お料理

小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

小説こちら葛飾区亀有公園前派出所

大沢 在昌 秋本 治
集英社
単行本

7名の作家さんたち(大沢在昌、石田衣良、今野敏、柴田よしき、京極夏彦、逢坂剛、東野圭吾)が、こち亀の世界を舞台に執筆したアンソロジー。
「こち亀」の30周年と「日本推理作家協会」の60周年を記念して実現した企画らしいです。

「新宿鮫」や「池袋ウエストゲートパーク」の登場人物との競演もウリのひとつのようだけれど、私は両方とも読んでないのでそこには魅力を感じなかったな。

でもこれ、面白かった。
マンガが小説化されるというのはそんなに珍しくはないかもしれないけど、マンガの世界を舞台に独自の小説が書かれるっていうのは見かけないのでは?
7人がそれぞれ違った目線から書いているんだけど、ちゃんと「こち亀」の世界なのよね。
読んでいるうちに、マンガを読んでるような気分に陥ったほど。

私が一番気に入ったのは、東野圭吾作品。本当に、このままの話がこち亀にあるんじゃないかって思った。それくらいバッチリと「こち亀」ワールドになってたよ。
あとは京極夏彦と今野敏のも面白かった。大沢在昌の作品も、内容は好きなんだけど両さんが自分のことを「俺」って言ってるところに違和感を感じちゃってイマイチ入り込めないまま終わってしまった。

「こち亀」大好きな彼から見ると、また違うらしい。
1番が東野圭吾っていうのは意見が一致したけど、2番が今野敏で3番が大沢在昌だって。私がいいと思った京極夏彦は、ちょっと違うと言っていました。

今回の小説たち、マンガ化して欲しい。逆輸入って感じで。
それとこういう試み、他の作品でもやって欲しいなあ。
あ、でもまた「こち亀」でも良い!そしたら宮部みゆきとか読みたい。あと恋愛もの書いてるような人のも読みたいなあ。ばななさんとか山田詠美さんとか。でも「こち亀」読んでる作家さんじゃないと無理だよね…。

2007/06/21 Thu | 本 > 日本の小説・エッセイ > や行〜その他 > アンソロジー

22を超えてゆけ―宇宙図書館(アカシック・レコード)をめぐる大冒険


「夢の調査」に携わるマヤは、とある夢を見たのをキッカケに、それを解き明かすため宇宙図書館へとアクセスする。そして、太陽の国へを目指すことになるのだった…。

小説の体裁をとっているけれど、著者がこれを書いたきっかけが臨死体験や夢だったり、途中の注釈が詳細だったりするので、事実に即しているのかなあという印象。

興味深い内容で面白く読んだけれど、後半は何やら難しくなってきて『???』となったことも何度か。図解とかしてくれてはいるものの、やっぱり理解できなくて。
でも『こんな世界もあるのね』と羨ましく思った。
エドガーケイシーも利用してたんだよね?宇宙図書館(アカシックレコード)。行ってみたーい!

いま見たら、「太陽の国へ―22を超えてゆけ〈2〉」という続編も出ているらしい。ちょっと気になるけど、もっと難しそうな気がするなあ。

あ、あと、誤字脱字がすごかった。初版だから?

2007/06/06 Wed | 本 > 趣味・実用 > 夢

春期限定いちごタルト事件

春期限定いちごタルト事件

米澤 穂信
東京創元社
文庫

タイトルに惹かれて購入。
高校1年生の小鳩くんと小山内さん。2人はわけあって小市民を目指す身。目立たず地味に過ごしたい2人なのに、なぜか出会ってしまう事件とは…。

事件と言っても殺人などではなく、ちょっとしたこと。たとえば二枚の絵の謎。ココアの謎。小さな謎なのです。でも気になる。主人公たちは、解きたいけど解きたくない、でも解かなきゃという感じで謎を解いていく。その様子が、あまりない感じで新鮮だった。

日常で起きる小さな不思議にも謎は隠されている、ってところが好き。加納朋子とか北森鴻の作品でもこういうのあるよね。
別に、人が死んだり大犯罪が起きたりしなくたって、謎解きは面白いなあって思った。
この著者の作品は初めて読んだので、他のも手を出してみたいな。

2007/05/31 Thu | 本 > 日本の小説・エッセイ > や行〜その他 > 米沢穂信

トリツカレ男

トリツカレ男

いしい しんじ
新潮社
文庫

ジュゼッペは、通称「トリツカレ男」。次々といろいろなものにとりつかれては、周りが見えなくなるほどに夢中になってしまう。そんなトリツカレ男がもっとも深くとりつかれたのは…。

文字が大きめで行間も広め。語るような文体。童話のような物語でした。

1章を読み終えた段階では、『特にオチはなくて雰囲気を楽しむお話なのかな』という印象だった。でも間違いだった。何とも先の気になるストーリー展開。過去にとりつかれていたことがきちんと財産になっているところに気持ち良さを感じつつ、一気に読み終えました。

途中で切ない場面がありながらもちゃんと素敵に終わっていて、読後はあったかーい気持ちに。もう一度、今度はゆっくり読み返したいなと思わせられる作品でした。

2007/05/25 Fri | 本 > 日本の小説・エッセイ > あ行 > いしいしんじ

神のロジック 人間(ひと)のマジック

神のロジック 人間(ひと)のマジック

西澤 保彦
文藝春秋
文庫

裏表紙の説明さえ見ずに読み始めたので、最初はジャンルがわからず『学園物?推理物?ホラー?ミステリー??』などと思いながら読んでました。

ある日突然、家族と離され海外の学校へと連れて来られてしまった11歳のマモル。理由はわからないままだが、今では学校生活にも寮生活にも馴染んでいる。
しかしそんな日々に、変化が訪れ…。

最初は、いつもの西澤さんらしい突飛さがあまり感じられないなあと思っていたのだけれど、後半でそれはやってきた。『そうだったのかー!』という展開、驚かされました。
普通じゃない設定が大丈夫な人ならすごく楽しめると思います。面白かった。

ジャンルは、学園物であり推理物でありホラーでもありミステリーでもあるという感じでした。

2007/05/17 Thu | 本 > 日本の小説・エッセイ > な行 > 西澤保彦

楽婚レシピ〜オットと仲良く暮らすレシピ24〜

楽婚レシピ〜オットと仲良く暮らすレシピ24〜

ほしの ゆみ
宙出版
単行本(ソフトカバー)

著者の日記「絵日記でもかいてみようかNEW」は好きだし、前作の「奥さまはマリナーゼ」も楽しく読んだんだけど、これはちょっと合わなかった。

オットと仲良くするためのレシピというのがテーマ。
まずテーマに沿ったマンガがあり、次の見開きでそれについてゆみぞうさんが語るというパターンで進んでいきます。

この人の絵日記は、『そうそう。同じ同じ〜!』って笑っちゃうところが多くて楽しかったの。もちろんこの本でもそれはあったのだけど、コマ数が多かったり文章になったりすると何か鼻についてしまったというか。

こんな風にしてはいかがですか?っていうスタンスで書かれているから、前みたいに「そうそうそう」って感覚が持てずに何となく上から言われているような印象を受けてしまったのかもしれない。『言われなくてもやってるよ〜』って思っちゃったの。
もともと、仲良く暮らす方法が知りたいと思って買ったわけじゃないから余計にそう感じたんだろうな。そういう企画で出された本なんだし、ゆみぞうさんのせいでも何でもないんだけどね。

2007/05/13 Sun | 本 > コミック > コミック・イラストエッセイ

願望を実現する驚異の夢見術―夢をコントロールすればすべてが可能になる!


友人マアちゃんから借りて読んだ本。

大きく分けると、前半は夢で願望を実現した人々のエピソードや言い伝えなど、後半は夢をコントロールするための具体的な方法、という構成。

明晰夢(夢で夢と自覚する)を見るためのコツが興味深かった。「あなたを変える夢見術入門」が参考引用文献に入っているのでこれと重なる部分もあるのだけれど、著者自身の経験も織り交ぜられているので、改めて『やってみるぞ!』という気になった。

「全能夢」という言葉も出てきたけれど、これについては初めて聞いたなー。著者の考えた言葉なのかしら。
この本を書いた「川島陽二郎」という人、裏表紙によると日本サイ科学会の会員らしい。それって何?と思ったら、『日本最大の超常現象専門学会』らしい。んー、ちょっとあやしげ?

2007/05/12 Sat | 本 > 趣味・実用 > 夢