感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

アンパンマン大研究

アンパンマン大研究

やなせ たかし 鈴木 一義
フレーベル館
単行本(ソフトカバー)

アンパンマンたちやその世界についてよせられた中学生からの質問に、中学校の理科の先生が答えるという形式の本。
理科の先生らしく科学的な観点から答えているところが著者やなせたかしの目を引いたらしく、出版の運びとなったとのこと。
共著ということで、やなせたかしがあちこちにイラストを描いていて、時には質問への答えに補足してあることも。

アンパンマンなので絵本のカテゴリーに入れたけれど、イラストはあれど文章の本なので、ある程度の漢字が読める人向け。

質問を読んで『そういえばそうだ、それ知りたいなあ』と思うこともしばしばあり、楽しく読み終えました。
一日一回は顔を取り替えているというのもこの本で改めて知った事実。

面白かったけど、欲を言えば、地図やパン工場の見取り図とか見たかったな。
アンパンマンワールドには謎も多いらしく、解明されない部分も多かったのがちょっと残念。

2007/12/02 Sun | 本 > 絵本

あんぱんまん


最初のアンパンマン。1976年初版。
本のタイトルが「アンパンマン」じゃなくて「あんぱんまん」なところに歴史を感じてしまった。

長く続いているアニメやマンガと同様に、今とはまったく違う絵に驚かされた。
今みたいな2頭身じゃなくて大人体型だし、マントはつぎはぎされてるし、口調は男前。

そして、おなかがすいた人への顔の与えっぷりもすごい。
顔がすっかりなくなるほどあげちゃうんだもんなあ。それでも飛んで工場へと帰る。
今のアニメではちょっと顔が濡れただけで「顔がぬれてちからがでない…」とへこたれちゃうのに、昔は根性があったのだなあ(?)

今とは全然違うけど、いかにも手書きなタッチに和みます。
最初のページで、はるか遠くからアンパンマンが飛んでくる絵があるのだけど、小さいからってものすごくテキトーな絵なので思わず笑ってしまった。

…という具合に今との相違点は多々あれど、ストーリーの基本は同じなので安心して読めます。
この本でアンパンマンが誕生する場面が読めるのかと思ってたんだけど、どうやら違ったみたい。多分「アンパンマンたんじょう」っていうのを読まないといけないのだね。

2007/12/01 Sat | 本 > 絵本

3びきのぶたたち

3びきのぶたたち

デイヴィド ウィーズナー David Wiesner 江國 香織
BL出版
大型本

『3びきのこぶた』のパロディーっぽいのかな?と思いつつ読んだ本。
たしかにパロディーではあるのだけど、そう一言で片付けてしまうのはもったいない。
『おおっ!!こうきたか!!』と思って嬉しくなる展開。
どのページでも、思わず絵に見入ってしまった。
これ、好きだなあ。

2007/11/09 Fri | 本 > 絵本

しろいうさぎとくろいうさぎ

しろいうさぎとくろいうさぎ

ガース・ウイリアムズ まつおか きょうこ
福音館書店


入籍記念日にダーリンがプレゼントしてくれました。
原題が「THE RABBITS' WEDDING」なのでピッタリ!
以前から気になってた本だから更に嬉しい。

絵は割と繊細な線で描かれているのだけど、うさぎたちの表情がとっても豊か。
心情がものすごく伝わってきて、見れば見るほどグッときちゃう。
楽しい時ならではの不安とか、わかるっわかるよ〜という感じ。

ゆっくりとストーリーは進み、そして穏やかなシアワセ。
いいなあ、素敵だなあ。

私がそうだったように、結婚のお祝いや結婚記念日などに贈ったらきっと喜ばれると思う。
相手を想うこと、相手に伝えること、『いつも いつも、いつまでも』という気持ちを新たに出来ると思うから。

「読んであげるなら4才から」と裏表紙に書いてあるけれど、ちゃんと理解できるのはもっと大人になってからかな。
黒いうさぎのかなしがる気持ちが、ちびっこだとまだぴんと来ないと思います。

2006/08/08 Tue | 本 > 絵本

マールとジャスパーのごちそうをさがせ!

マールとジャスパーのごちそうをさがせ!

ローラ ランキン Laura Rankin いしづ ちひろ
BL出版
大型本

2003年頃に、こどもとしょかんで何気なく手にとった一冊。
絵本です。

マールとジャスパー(表紙の二匹)が、おなかをすかせて絵の中から飛び出しちゃうの。

ごちそうを求めて冒険するんだけど、いろんな絵本に入り込んでいくのが、すごく可愛いし、羨ましい。

小さい頃、絵本の中の素敵な場所って、行ってみたくならなかった?
私はお菓子のおうちとか、バーバパパのいる世界がほんとにあったらいいのになーって思ったりしてたよ。

何か、この絵本って、そういう気持ちを汲んでくれてるような感じ。
読んでてすごくワクワクしました。

2004/11/10 Wed | 本 > 絵本