感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

スフィア

スフィア 特別版
ダスティン・ホフマン バリー・レビンソン マイケル・クライトン

おすすめ平均
えっ?
最大の不満は…
まじめ(?)に作られてます

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【★★★★】
7,8年くらい前に本で読んだことがあるんだけど、内容をほとんど覚えてなかったから面白かった。新鮮に楽しめたよ。
そして今度こそ顔を覚えたかも、、、ダスティン・ホフマン。

2003/01/13 Mon | 映画 > 洋画 > さ行

マッド・シティ

マッド・シティ
ダスティン・ホフマン ジョン・トラボルタ アラン・アルダ ミア・カーシュナー

おすすめ平均
二番煎じか?

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【★★★★】
トラボルタのヌケてるところが可愛らしくて楽しんで観てたんだけど最後は想像と違ったー。
彼に「なんでなの、なんでなの」と詰め寄ってしまったよ。
観終わってから「ダスティン・ホフマンってこの人なんだあ」と言ったら「レインマンに出てたでしょ」と彼がわなわなしてた(笑)

2003/01/12 Sun | 映画 > 洋画 > ま行

夢について

夢について
吉本 ばなな

おすすめ平均
夢の不思議
吉本ばななワールドの原点!
青の世界に出会った

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夜、久しぶりに吉本ばななの『夢について』という本を読み返しました。
見開きの右側が夢についての文章で、左側は原マスミという人のイラストっていう作り。
この装丁も、何だかいい感じなのですよ。

このヒトの夢の見方って何だか素敵なんだよねえ。

前も思ったけどまた今回も同じように感じてしまった。
(成長してないのかな?私)
私もこんな風に素敵に夢の内容を覚えていられたらいいのに。
また夢日記をつけ始めようかなぁとか考えたりしてました。

そして出版社が幻冬舎なのを発見してちょっと嬉しかった。
最近何となく好きなの。幻冬舎。

2003/01/08 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > や行〜その他 > よしもとばなな

砂の女

砂の女
安部 公房

おすすめ平均
徹底したリアリズム描写!
安倍公房の最高傑作!!
恐ろしい閉塞感
蟻地獄人間版
シュールレアリズムの真髄

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昆虫好きな男が新種の発見を目指して旅に出るんだけど、目的地は砂丘。
砂の中に沈んでいるような村に到着するんだけど、男は村の人間たちの陰謀で、砂でできた大きな穴の中に軟禁されてしまうの。
穴は大きくて、そこには家が一軒、女が一人。
何しろ砂だらけで家中ザラザラ、御飯もザラザラ。
砂は湿気を持っていて、毎日「砂かき」をしないと重みで屋根が落ちる程。
そこから脱出するために、男はいろいろと作戦を立てては決行してみるもののこれがなかなか上手くいかない。

ザラザラ感の描写がリアル。
想像して嫌〜な気分になりつつも、気になるストーリー展開なのでどんどん読んじゃいます。
昭和37年に刊行と書いてあるから割と古いのかなって思うけど、内容は新しいっていうか心理ホラーみたいな感じを受けたよ。
読んでて『怖〜い』って思った。
『火とか水も怖いけど、砂も怖いんだなぁ』って。

「生きるとは」「生活とは」みたいなテーマが含まれてるんだろうとは思うけど、あんまり深く考えずに楽しく読んじゃいましたー。

あと、『これは絶対に誤植だー』ってところを1ヶ所発見してしまったのでそれが気になって仕方ないのでした。

2003/01/05 Sun | 本 > 日本の小説・エッセイ > あ行 > 安部公房

ななつのこ

ななつのこ
加納 朋子

おすすめ平均
この不思議な感じはなんだろう。
不思議だなと思えるココロのあり方
普通の生活にも謎は満ちあふれている
良い本です
あなたもファンレターが出したくなる? それとも・・・

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ブックオフでかなり適当に選んで買ってみたんだけど、これが意外と面白かったの。

駒子という女の子が「ななつのこ」っていう短編集に出会うのね。
表紙も内容も好きになった駒子は、作者にファンレターを出すの。
駒子の町の身近な謎を書き添えて。
そうしたら、作者から返事が届いたのです。
驚いたことに、そこには謎の答えまで書いてあったんだ。

駒子が読んだ「ななつのこ」の内容を織り交ぜながら、駒子の日常と、身近な謎と、その答えが書かれていくの。
この本も短編集風に7つに分けられているんだけど、実際、話の内容はつながっているから連作集っていうことになるのかしら。

何となく、ほのぼととした感じなんだけど、ダラダラしているわけでもなくて、こういう生活もいいなあ、なんて思える内容。

表現が割とかっちりしてるというか、古風っぽい部分もあるんだけど、それが段々と心地よくなっていったよ。
難しくないんだけど綺麗な表現。
梨木香歩の本とちょっと通じるものがあるかも。

ほのぼのとした印象なんだけど、謎解きのような面があるから飽きないし、先を読むのが楽しみな状態で読み進められました。
こういう印象の本って初めてかも。好きです。

最近、少し本の好みが変わってきたかも。
っていうより、今までこういうのをあまり読んだことがなかったんだな。
ホラーとかミステリーよりも、こういうのが好きなのかもしれない。

2003/01/01 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > か行 > 加納朋子

魔法飛行

魔法飛行
加納 朋子

おすすめ平均
美麗
芸が細かいなと感心
現実とロマンティックの融合
加納先生のマジック

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「ななつのこ」の続編です。

駒子が小説のようなものを執筆することに。
日常の小さなことを書いているようで、それはたしかに「事件」で、ついつい興味を惹かれます。
3つの短編が連作になっていて、4つ目でググッとつながる。
探偵や刑事が出てくるわけでもないし、連続殺人事件を解決するってわけでもない。
キッカケは本当に些細な出来事なのに、その展開がすごく気になっちゃうの。

「ワクワクでほのぼのな推理小説」って言えば少しは伝わる?
それでいてちょっと切ないの。

面白いんだなあ。私やっぱりこの人好きだと思う。
また買って読んでみようっと。

2003/01/01 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > か行 > 加納朋子

冬になる前の雨

冬になる前の雨
矢崎 存美


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「彼を独占したかったら、砂時計に閉じこめる。」という帯に惹かれて買い。
思ったとおり、ちょっと怖い話を集めた短編集でした。
ホラーというには綺麗なんだけど、ゾクッとしちゃうような怖さが残る。
そして、とにかく設定が変わってる。
よくこんなにイロイロ考え付くなぁって思いながら読んでた。


設定が意外でちょっと怖い・・・私のツボにがっつり(笑) 。
どの話も、最後はどうなるんだろう?って思いながらガンガン読めちゃう。
中にはラストで『ん??』っていう展開の話もあったけど、それだって設定を楽しむだけでも読む価値あったかな、と。

2003/01/01 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > や行〜その他 > 矢崎存美