感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

くらのかみ

くらのかみ
小野 不由美

おすすめ平均
ざしきわらしのいる夏休み
死人ゲーム(四人ゲーム)で座敷童子出現?!
学校図書館を思い出しました。
親子、孫まで読ませたい本
作者の意図を考えて読む本

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親の用事で親戚のお屋敷に集まった子どもたち。
蔵の中で「四人ゲーム」を試したら、終わった後に、子どもが一人増えていた!
・・・という、不思議な事件から始まる物語です。

座敷童子、古い井戸、底なし沼。
古くからあるお屋敷とその周辺には、様々な言い伝えが残っています。
そして、それを実証するかのような事件が次々と起こるのです。
霊の仕業とも人間の犯行とも思えるような数々の怪事件。
放っておけば命の危険だってあるのに、大人はまったく当てにならない。
子どもたちは自分たちの力で犯人を捜そうと考えます。


この作品は、講談社の「ミステリーランド」という企画で、第一回目配本として出版された作品です。
「かつて子どもだったあなたと少年少女のための-」という謳い文句通り、大人も子どもも楽しめる内容ではないかと思いました。

謎を解くのは子どもだけれど、少しずつながら確実に真相に近付いていく様子が気持ち良かったです。
最後は「そうだったのかー!」と思う展開もあり、楽しんで最後まで読めました。
小野不由美ってこういうのも書くんだねという新鮮さもあったなぁ。

あ、イラストは「コロボックル物語」の人でした。
何となく得した気分になったりして。

「ミステリーランド」は、各回3冊ずつ、3ヵ月ごとの配本です。
装丁もちょっとカッコイイ。
執筆陣がすごく豪華なの。他のも早く読みたーい!

2004/08/20 Fri | 本 > 日本の小説・エッセイ > あ行 > 小野不由美

月の影 影の海(上・下)

月の影 影の海〈上〉十二国記
小野 不由美

おすすめ平均
陽子に感情移入する
痛快!
シリーズ中、『魔性の子』に続いて面白かったです
赤毛の少女の心の旅
おもしろい!!

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月の影 影の海〈下〉十二国記
小野 不由美



タイトルはマンガの「海の闇、月の影」とかぶって混乱してしまいますが。

雑誌でひたすら絶賛されていたので読んでみました。
架空の十二国の物語。
その雑誌で『東洋のファンタジー』と言っている人がいたけど、まさにそんな感じ。

架空の国だし、架空の動物がでてきたりするところから見ても間違いなくファンタジーではある。
だけど設定がすごく緻密。
どんだけ練りこんでから書けばこんな話ができるんだろう?って思うくらい。
こういう話を思いつく脳みそがステキ。

読み始めてすぐに引き込まれちゃって。
難しい言葉がでてきたり理解するのに戸惑う場面もあるんだけど、それでも面白く面白く読み進められます。

それと、表現がすごく多彩。
こんな日本語もあるんだって感心したり、きれいな表現だなーって感動したりする。

サブタイトル(?)に『十二国記』と謳っているだけあって、
これはシリーズものです。
この「月の影 影の海」を第一部だとすると、現在第七部まで刊行されてます。

私はいま第三部に突入したところなんだけど、相変わらず面白いし
表現の仕方も冴えっぱなしという感じ。
いい本見つけちゃったなー。嬉しいなー♪
んも〜、どんどん読みたい!

2003/02/13 Thu | 本 > 日本の小説・エッセイ > あ行 > 小野不由美