感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

陽気なギャングが地球を回す

陽気なギャングが地球を回す
伊坂 幸太郎

おすすめ平均
エンターテイメント!
単純におもしろいよー
面白かった!!
いい感じの90分映画
ツボでした

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私にとっては、2冊目の伊坂さん作品。

主人公は、銀行強盗4人組。
緻密な作戦を練り、何度目かの銀行強盗を決行するところから話は始まります。

・・・とは言っても、悪〜い感じはまったくしないの。
重苦しい雰囲気や切羽詰まったムードだって、ほとんど感じない。

強盗が成功するということに全員が絶対の自信を持っているからというのもあるけれど、会話が軽いというのもその原因かも。
とにかくテンポが良いんです。
内容も面白いし、掛け合いもキモチイイ。

そんな風だから軽い気分で読めるのだけど、遊び心がたっぷりで飽きさせない。
それに、主人公たちそれぞれに魅力があって、ついつい応援したくなっちゃうのよね。

彼らには特技(?)や主張が各々あるのだけど、それが会話の内容やストーリー展開に更なる面白さを与えてるんだろなって思いました。

いや〜、これも面白かった!
伊坂作品、どんどん読みたいです。

2004/11/19 Fri | 本 > 日本の小説・エッセイ > あ行 > 伊坂幸太郎

チルドレン

チルドレン
伊坂 幸太郎

おすすめ平均
読書でこんなに癒されるなんて・・・。
これまで感じたことが無い感動。
いつも思う
シリーズ化を望む!
読んで欲しい

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5つの短編からなる連作集です。
・・・が、筆者があとがきで「一つの長い物語として楽しんでいただければ」と書いているように、長編だよね?と思えるようなまとまりがありました。

一つ目の作品「バンク」だけ、いくつかの章(というか節?)に分かれています。
それぞれに小タイトルがついているんですが、その命名の仕方がツボでした。
こういう言葉遊びって大好き。

登場人物も魅力的。
目立っていたのは、盲目ながら的確な推理を見せる「永瀬」と、メチャクチャやっているようで奇跡を起こしてしまう「陣内」。
2人とも、セリフや行動に意外性がある。
でも無理がないんです。
永瀬の小気味好い推理は読みながら嬉しくなるし、陣内の言動も痛快。
何より素敵なのは、2人ともすごくあったかいの。

どの作品も最後にはピッタリと納まるので、『そういうことか〜』とスッキリ。
それでいて温かい気持ちにも浸れる素敵な作品でした。

余談ですが、私はどうも名前から人をイメージしてしまう癖があるみたい。
「伊坂幸太郎」さんも、もっとお年を召した方なのかと・・・。
お若い人だったんですねー。
2つしか違わないとは!意外でした。
でも、写真を見たら、作品から感じていた通りの優しそうな印象。
『やっぱりねー』と思っちゃいました。

2004/08/24 Tue | 本 > 日本の小説・エッセイ > あ行 > 伊坂幸太郎