感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

いちばん初めにあった海

いちばん初めにあった海
4043539010加納 朋子

おすすめ平均
starsこころ救われる物語
starsふたりの主人公
stars心の彷徨い・・・海に漂う記憶
stars絆と魂の再生
starsふたりの女性の再生のものがたり

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2作品が収録されています。
ひとつめは、表題の「いちばん初めにあった海」。
読み始めた時、ちょっと『あれ?』と思いました。
何かモヤモヤするというか、すぐには入り込めなった。
前に読んだ「ななつのこ」みたいなホノボノ感がなかったからかな?
文章に親近感が湧かなかったのです。

でも、途中からはけっこう夢中で読んでました。
千波(主人公)が<YUKI>のことを思い出せるのか、本の謎、千波の過去。
それらが全部つながった時には、ちょっと感慨深い気分になりました。
本の裏の紹介には「感動のミステリー」と書いてあるんだけど、『謎が解けてスッキリ!』っていうよりは『あぁそうだったのね・・・』って感じ。わかりにくい?(笑)

そして2作品目。「化石の樹」です。
これは読んでいる途中で『あれっこの子ってもしかして・・・』ってなった。
上手いよなぁ。

両方とも、「ほのぼの」という雰囲気ではないかな。
でも読後感は悪くなかったです。
『何となくしみじみ』って気分になりました。

2005/05/18 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > か行 > 加納朋子

ななつのこ

ななつのこ
加納 朋子

おすすめ平均
この不思議な感じはなんだろう。
不思議だなと思えるココロのあり方
普通の生活にも謎は満ちあふれている
良い本です
あなたもファンレターが出したくなる? それとも・・・

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ブックオフでかなり適当に選んで買ってみたんだけど、これが意外と面白かったの。

駒子という女の子が「ななつのこ」っていう短編集に出会うのね。
表紙も内容も好きになった駒子は、作者にファンレターを出すの。
駒子の町の身近な謎を書き添えて。
そうしたら、作者から返事が届いたのです。
驚いたことに、そこには謎の答えまで書いてあったんだ。

駒子が読んだ「ななつのこ」の内容を織り交ぜながら、駒子の日常と、身近な謎と、その答えが書かれていくの。
この本も短編集風に7つに分けられているんだけど、実際、話の内容はつながっているから連作集っていうことになるのかしら。

何となく、ほのぼととした感じなんだけど、ダラダラしているわけでもなくて、こういう生活もいいなあ、なんて思える内容。

表現が割とかっちりしてるというか、古風っぽい部分もあるんだけど、それが段々と心地よくなっていったよ。
難しくないんだけど綺麗な表現。
梨木香歩の本とちょっと通じるものがあるかも。

ほのぼのとした印象なんだけど、謎解きのような面があるから飽きないし、先を読むのが楽しみな状態で読み進められました。
こういう印象の本って初めてかも。好きです。

最近、少し本の好みが変わってきたかも。
っていうより、今までこういうのをあまり読んだことがなかったんだな。
ホラーとかミステリーよりも、こういうのが好きなのかもしれない。

2003/01/01 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > か行 > 加納朋子

魔法飛行

魔法飛行
加納 朋子

おすすめ平均
美麗
芸が細かいなと感心
現実とロマンティックの融合
加納先生のマジック

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「ななつのこ」の続編です。

駒子が小説のようなものを執筆することに。
日常の小さなことを書いているようで、それはたしかに「事件」で、ついつい興味を惹かれます。
3つの短編が連作になっていて、4つ目でググッとつながる。
探偵や刑事が出てくるわけでもないし、連続殺人事件を解決するってわけでもない。
キッカケは本当に些細な出来事なのに、その展開がすごく気になっちゃうの。

「ワクワクでほのぼのな推理小説」って言えば少しは伝わる?
それでいてちょっと切ないの。

面白いんだなあ。私やっぱりこの人好きだと思う。
また買って読んでみようっと。

2003/01/01 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > か行 > 加納朋子