感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

青の炎

青の炎
貴志 祐介

おすすめ平均
もう一度、ニノの世界をみて!!
残るものは少なかった・・・
共感できる殺人者
大人から子供まで読ませたい作品
罪と罰の現在日本バージョン(;´Д`)ハァハァ

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「こんなにもせつない殺人者がかつていただろうか」とかいうキャッチコピーがついていた気がします。
単行本が出た時に気になり、映画化でも文庫化でも気になり、友達のオススメにも入っていたので更に気になり・・・。
その割には、何だか読むのがもったいない気がして今まで未読だったのでした。

大事なものを守るため、完全犯罪を決行することにする「秀一」。
その一部始終が綴られていきます。
殺人をする側からの視点なので、緊迫感が漂っていて読んでいてもドキドキ。
上手くいくんだろうか、罪は暴かれないんだろうかと、結末が気になって気になって。
後半はページを繰る手がもどかしい!って感じでした。
読むまでは『殺人を決意する動機が切ないのかな』と想像していたんですが、それよりも、殺人をした後にわかる事実や展開が切なかった。
最後は何だか苦しいような気持ちになっちゃいました。

読み終わった後も、ラストの後はどうなったんだろうかなどと思いを馳せたりしてました。
紀子や家族、友人のことを考えるとまた切なくて。

貴志祐介の作品を読んだのはかなり久しぶりだったのだけど、期待に反せず面白かったです。

映画の方も観たくなったよ。
でも、「24時間テレビ」以来、二宮クンに好感持てなくなってるんだよなぁ。どうしよ。

2004/09/13 Mon | 本 > 日本の小説・エッセイ > か行 > 貴志祐介