砂の女
砂の女 | |
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昆虫好きな男が新種の発見を目指して旅に出るんだけど、目的地は砂丘。
砂の中に沈んでいるような村に到着するんだけど、男は村の人間たちの陰謀で、砂でできた大きな穴の中に軟禁されてしまうの。
穴は大きくて、そこには家が一軒、女が一人。
何しろ砂だらけで家中ザラザラ、御飯もザラザラ。
砂は湿気を持っていて、毎日「砂かき」をしないと重みで屋根が落ちる程。
そこから脱出するために、男はいろいろと作戦を立てては決行してみるもののこれがなかなか上手くいかない。
ザラザラ感の描写がリアル。
想像して嫌〜な気分になりつつも、気になるストーリー展開なのでどんどん読んじゃいます。
昭和37年に刊行と書いてあるから割と古いのかなって思うけど、内容は新しいっていうか心理ホラーみたいな感じを受けたよ。
読んでて『怖〜い』って思った。
『火とか水も怖いけど、砂も怖いんだなぁ』って。
「生きるとは」「生活とは」みたいなテーマが含まれてるんだろうとは思うけど、あんまり深く考えずに楽しく読んじゃいましたー。
あと、『これは絶対に誤植だー』ってところを1ヶ所発見してしまったのでそれが気になって仕方ないのでした。