感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

Y

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佐藤 正午

おすすめ平均
もしも…
「たられば」話し
スピード感があってよかった。
おもしろ過ぎる!!
いろいろ考えせられました。

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物語の発端は、主人公「秋間文夫」のもとに掛かってきた一本の電話。
相手は「北川健」という男で、高校の同級生であり、かつて秋間文夫の親友だったと言う。
しかし、秋間にはまったくそんな記憶はなかった。

数日後に、秋間は北川が書いた物語を代理人から手渡される。
躊躇しつつも読み進めるうちに・・・という感じの始まり。
設定が、最近読んだ「七回死んだ男」「ライオンハート」と似た印象を持ったなぁ。
あぁ本当にこういう題材の話ってよくあるんだと思ったけれど、やっぱり面白く読んでしまった。
こういうのが好きってことなのかも。

半分くらい読んだところで家事をするために手を止めて、食器を洗いながら今後のストーリーをあれこれ考えてみたりしてました。
ちょっと近い展開になったから何となく嬉しくなったり。
でも意外な事実もあったりしたので、最後まで楽しんで読めました。

裏表紙の説明には「時間を超えた究極のラブ・ストーリー」と書いてあったけど、それはちょっと違う気がした。
どちらかと言うと、友情とか縁とかって要素が強いかも。

ラストの後に起こる北川健の人生が気になる!
この点で、かなり余韻を残された作品でした。

2004/09/15 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > さ行 > 佐藤正午