感想文

本とか映画とかゲームとか。ネタバレはしないようにしています。

ステップファザー・ステップ

ステップファザー・ステップ
4062632853宮部 みゆき

おすすめ平均
stars続編を書いてほしいくらい。
starsとにかく読後感がすばらしい!!
starsほのぼのとしたあったかさ
stars面白い!
starsほのぼの

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久〜しぶりの宮部みゆき。
感想文を書くようになってから読んでないんだから、少なくても3年以上ぶりです。
読みやすさ、先が気になる展開はやっぱり流石。
この作品も面白かったよ。

プロの泥棒と、あるきっかけで知り合いになった双子の男の子たちがメインな登場人物。
連作で7つお話が入っていて、それぞれの中で事件が起こり解決されます。
各ストーリー毎に、この泥棒と双子たちが知り合いになったきっかけのエピソードが語られてるのね。これが鬱陶しかった。
連載物が本になったのじゃないかと思うんだけど、いちいち説明されるので『えーいもう知ってるから!』と言いたくなっちゃったよ。

内容は難しくなく、軽い感じ。
でもそれぞれのストーリーの最後にはちゃんと『なるほどー』っていう部分があって楽しめました。

2005/05/18 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > ま行 > 宮部みゆき

いちばん初めにあった海

いちばん初めにあった海
4043539010加納 朋子

おすすめ平均
starsこころ救われる物語
starsふたりの主人公
stars心の彷徨い・・・海に漂う記憶
stars絆と魂の再生
starsふたりの女性の再生のものがたり

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2作品が収録されています。
ひとつめは、表題の「いちばん初めにあった海」。
読み始めた時、ちょっと『あれ?』と思いました。
何かモヤモヤするというか、すぐには入り込めなった。
前に読んだ「ななつのこ」みたいなホノボノ感がなかったからかな?
文章に親近感が湧かなかったのです。

でも、途中からはけっこう夢中で読んでました。
千波(主人公)が<YUKI>のことを思い出せるのか、本の謎、千波の過去。
それらが全部つながった時には、ちょっと感慨深い気分になりました。
本の裏の紹介には「感動のミステリー」と書いてあるんだけど、『謎が解けてスッキリ!』っていうよりは『あぁそうだったのね・・・』って感じ。わかりにくい?(笑)

そして2作品目。「化石の樹」です。
これは読んでいる途中で『あれっこの子ってもしかして・・・』ってなった。
上手いよなぁ。

両方とも、「ほのぼの」という雰囲気ではないかな。
でも読後感は悪くなかったです。
『何となくしみじみ』って気分になりました。

2005/05/18 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > か行 > 加納朋子

まいにちトースト

まいにちトースト
たかはし みき

おすすめ平均
涙なしには読めない一冊
食パンが好きになりました
かわいい♪
トーストから「生きる勇気」を!
この本はいい!

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お友達のブログで紹介されていた本。
平日の朝はけっこう食パン食べることが多いので、ひと目見て欲しくなっちゃったんでした。

いろんなトーストの食べ方がイラストで紹介されています。
筆者のコメントもちょこちょこ書かれてて楽しい。
レシピというにはシンプルだけど、意外な組み合わせもあったりして興味深いです。
いつも同じモノばかり乗せてるんじゃ変化がないもんね。
私もあれこれ試してみよ〜と思っちゃった。
食パンライフが楽しくなりそうです。

あ、筆者は「こげぱん」の作者の人らしいですよー。

2005/04/23 Sat | 本 > 趣味・実用 > お料理

メドゥサ、鏡をごらん

メドゥサ、鏡をごらん
井上 夢人

おすすめ平均
難しいところを狙いすぎでは
コワかった・・・
オチはともかくとして・・・
恐さは得られなかった。
果てはどこ?

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作家である藤井陽造が、異様なやり方で絶命。
理由はまったく不明。
しかし、残されたノートから、最後の原稿があるかもしれないとわかる。
婚約者である藤井の娘に協力を頼まれ、主人公がその原稿を求めて行動するところから話がスタートします。

これ、すごく面白かったよー。
原稿を探す過程も面白いのだけど、次々に妙なことが起こるから読んでてドキドキしちゃった。
そして後半、『あれっ!?あれあれ?』と思うシーンが。
瞬間、主人公と同じ気分になった。
これってきっと筆者の思うツボな反応なんだろうなぁ。
昔に読んだ折原一の本を思い出したよ。こういう操られ方って好きだわ。

そして、岡嶋二人の時からそうだったけど、この人の作品って引き込まれ度がめちゃくちゃ高い。
案の定、今回も夢中で読んじゃいました。
本当はもっとイロイロ書きたいんだけど、方向性だけでネタバレしちゃいそうなのでこの辺で。

2005/03/30 Wed | 本 > 日本の小説・エッセイ > あ行 > 井上夢人

週間 日本の伝説を旅する

「週間 日本の伝説を旅する」の創刊号を読みました。
シリーズ物で、全30冊の刊行予定。
今回のテーマは京都。

京都のあちこちに残っている伝説が読めるのですが、これが思いのほか面白かったです。
特に、名前だけはよく知っていた小野小町の伝説はとても興味深かった。
全ページカラーなので、伝説にまつわる写真や絵もカラフルに楽しめます。

また、伝説を紹介するだけじゃなく、そういう話が伝わることになったいきさつや事実との相違なんかも検証されていて、30ページちょっとの本とは思えないくらい読み応えたっぷりでしたよー。

京都には高校生の頃に行ったきりで、数年前から行きたいなあと思ってたんですが、これでますます行きたい欲が燃え上がっちゃうよー。
伝説になぞらえてあちこち見てまわるのもいいし、トロッコ列車にも乗ってみたいな。
高校生の頃よりも、ずっと興味を持って楽しめるような気がする。
私も大人になったのかもー(笑)

2005/02/05 Sat | 本 > 趣味・実用 > その他

おとりよせ日和

おとりよせ日和

おとりよせネット
WAVE出版
単行本

おとりよせモノの本を、また買っちゃいました。
何か見てるだけでも楽しいんだもん。

でもこの本は、写真がイマイチ。
カタログから製品だけ切り取ってきたって感じなの。
色気がないというのか・・・。

例えば、ロンシャン洋菓子店というお店の生チョコ焼き。
これは以前買ったことがあるんですけど、濃厚で美味しいのですよ。
でも、それがこの本の写真だとちっとも美味しそうに見えないの。
箱に入ったままフタを開けて、上から撮影しましたよという写真。
個別包装されているから、この写真だけじゃ生チョコなのか何なのか・・・って感じだよー。
もったいない!

でもまあ、中身の写真が載っている商品の方が多いので、これは極端な例だとは思うのですが。
「本当に美味しい物だから写真はシンプルに」っていうコンセプトなのかなぁ?
でも、見ている側としてはもうちょっと愛想のある写真が見たかったかも。

2005/01/29 Sat | 本 > 趣味・実用 > その他

おうちでつくる幸せスープ―スープ専門店ディア.スープのホームレシピ


ネットを活用するようになってから、お料理本を買うことは少なくなったのですが。
それでも時々ガマン出来ずに手を伸ばしてしまいます。

これは写真に惹かれて購入。
具沢山の美味しそうなスープがたくさん出ていて、かなり使えそうな感じがします。
すごく意外な食材が入っているものもあって、興味津々。
作ってみたいようなコワイような(笑)。

2005/01/28 Fri | 本 > 趣味・実用 > お料理

木村料理道―THE NABEキム’sスタイル

木村料理道―THE NABEキム’sスタイル

木村 祐一
実業之日本社
単行本


木村祐一という人を知ってますか?ダウンタウンの番組とかにたまに出てるんですが。通称キム兄、彼は知る人ぞ知る鍋奉行。じゃなかった鍋将軍なのです。

ネットをウロウロしていたら、キム鍋レシピを発見。
たしか鶏ガラからすごい時間かけて作ると聞いたことがあるんですが、これは簡略化されてるみたい。簡単そう。

さっそく作ってみました。カレー粉とか、意外と合うんでビックリ。
そして最後に食べたラーメンのあまりの美味しさにウットリ♪
キム鍋、おそるべし。

・・・ってことで、買っちゃいましたー。
鍋だけじゃなく、小鉢のレシピも出ています。これがまたどれも美味しそうなの。
一つはその日の内に作ってみましたが、ダーリンにも大好評でした。

キム兄のつぶやきっぽいなものが書かれた部分もあちこちに散っていて、それを読むのもまた楽しい。
あ、でも、ファンの人の方が楽しめるかな。

2005/01/20 Thu | 本 > 趣味・実用 > お料理

MISSING

MISSING
本多 孝好

おすすめ平均
記憶
やっぱりキレイです
人にとって、失う事とは
切ない・・
…。

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この人の作品は、初めて読みました。
「このミステリーがすごい!2000年版」の第10位だそうで、あちこちで評判も聞くし読んでみようかなあと。

裏表紙の抜粋からは恋愛物かもと想像していたんですが、そういうわけでもなかったです。

5作品収録されているのだけど、どれも余韻に浸れて好きな感じの内容。
(最後のはあまりピンと来なかったけども)

「ミステリー」で上位に食い込んでいるというのも読んで納得。
『えっ!』という展開がけっこうありました。

でも、驚かされてキモチイイというだけではないのです。
どの作品にも切ないというか物哀しい部分がある。
優しいんだけど哀しい。
で、読んだ後にじんわり来ちゃう。
こういう後味ってけっこう好みです。

長編も1冊買ってあるんだ。楽しみ。

2004/12/21 Tue | 本 > 日本の小説・エッセイ > は行 > 本多孝好

二分間の冒険

二分間の冒険
4036518801岡田 淳

おすすめ平均
starsノンストップな面白さ
stars面白い
stars二分間の冒険
stars日本のファンタジー
stars一番確かなものとは

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児童書です。
91年が初版のようだけど、書いた人が1947年生まれだからなのか、主人公は小学生なのに妙にセリフが古くさいです。
まずそれが最初に気になっちゃった。
でも大丈夫、すぐ慣れました。

小学六年生の「悟」は、体育館での作業を抜け出したところで黒いネコに出会います。
そこから二分間の大冒険のハジマリハジマリ。

冒険が始まる辺りまでは『ありがちなストーリーなのかな〜』なんて思ってたんですが、中盤からはかなり夢中で読んじゃいました。
児童書に属してるとは言え、侮っちゃいけません。
謎を解かないと冒険を終わらせられないのだけど、その謎は「この世界でいちばんたしかなもの」を見つけることなんだよ。
難しいでしょ?

登場する子供たちや老人たちの置かれている状況を読んでいると、思わず入り込んでしまいます。
竜との対決に向けての展開もドキドキしちゃうし。

戦いの最後も読み応えがあって、いやいや、チビッコだけに読ませておくんじゃもったいないなーと思いました。

2004/12/14 Tue | 本 > 児童書